■調査期間/平成8年9月〜9年3月

◇テーマ/東海地域の未婚者の結婚に関わる儀式に対するニーズ

(1)調査の目的

    若年人口の減少により、将来的には結婚関連産業の市場が縮小していくことが予想されている。このため、団塊ジュニアの世代が結婚適齢期を迎えている現段階から、市場が縮小していく将来を見据えた対応が必要となり、このためには、これらの産業に対するニーズをしっかりと把握していることが必要なポイントとなる。最近では、結婚に関して、「海外挙式」、「ジミ婚」、「オリジナルな演出」、「晩婚化」といったキーワードを目的にし、耳にすることが多くなったが、そのような言葉の一つをとっても、結婚関連産業に対するニーズが変化してきたことを推し量ることができる。このような、時代とともに変化しているニーズを把握するとともに、とりわけ、東海地域特有のニーズを把握するために、20代未婚男女のアンケート調査を実施することとなった。

(2)調査項目

  1. 結婚に関わるセレモニー全般について
    A)行うと思うセレモニーと行わなくても良いと思うセレモニー
    B)誰の意見を尊重したいか
    C)結婚したい年齢
    D)結婚資金
    E)「ジミ婚」と「人並み」
  2. 婚約のセレモニー(結納など)について
    A)希望する婚約のセレモニーの形式
    B)婚約のセレモニーを行いたい場所
  3. 挙式・披露宴について
    A)披露宴を行う理由
    B)希望する挙式の形式
    C)希望する教会挙式の形式
    D)披露宴を行いたい場所
    E)披露宴会場の選定基準
    F)披露宴で選びたい料理、
    G)披露宴に招待したい人と出席者数
    H)披露宴の方針
  4. 婚礼衣裳について
    A)披露宴で着てみたい衣裳
    B)婚礼衣裳の希望着用数
    C)婚礼衣裳に対するこだわり
  5. 新婚旅行について
    A)新婚旅行で重視する点
    B)希望する新婚旅行のツアーの種類
    C)新婚旅行で訪れたい国
  6. 新生活準備について
    A)新生活で住空間にこだわるもの
    B)購入したい家具、
    C)新生活のための家具の購入方法

◆最近のセレモニーの傾向

    披露宴は、周囲への結婚の披露のために行うというより、自己満足的な儀式という色彩が濃くなっている。このため、自分が結婚したら行うと思うセレモニーとして選ばれた比率は、「挙式」(86%)、「披露宴」(69%)よりも、「新婚旅行」(90%)の方が高くなっている。なお、「入籍のみ」行うと思っている人は4.3%に過ぎない。
    ちなみに、新婚旅行は90%が海外を希望している。
    「挙式」と「新婚旅行」だけ行うと考えている人に、「海外挙式」をイメージしている人は少なくない。全体の12.3%、教会式挙式を希望している人の38.5%が「海外挙式を希望している。
    挙式形式については「こだわらない」とする人が多く、男性の57.4%、女性の33.5%を占めている。「こだわらない」以外は、「教会式」が32.0%で「神前式」(19.4%)より高くなっている。

    東海地域は他地域に比べ、披露宴会場として「専門式場」を利用する割合が高い地域であるが、未婚者のニーズは、「ホテル」を希望する人が38.4%、「専門式場」を希望する人が31.5%と、「ホテル」希望する人の方がやや多くなっている。また、「レストラン」での披露宴を希望する人も15.8%を占めている。披露宴会場の選定基準として、「交通の便がよいこと」よりも「料理がおいしいこと」を挙げる人が多い。

    結婚式に関わる儀式全般において、男性は、「自分」(22.8%)より「結婚相手」(67.3%)の意見を尊重したいと考えている人が多い。女性は、「結婚相手」(34.2%)より「自分」(43.5%)の意見を尊重したいと考えている人が多い。花嫁衣裳にあこがれる女性が多く、35.8%が「3着」着たいとしている。
    住居の洋風化やクローゼット付きの住宅の増加に伴い、「婚礼家具セット」の需要は減少しており、また、「結婚を契機に家具を一通り揃えたい」と考えている人も37.2%と決して多いとは言えない。

    結婚に関わる儀式の中で最も省略される可能性の高いものは、「結納・婚約」の儀式である。結婚する際に「結納・婚約」を行うと思うとする比率は45.0%で、「2次会」(50.5%)より低くなっている。結納のような儀式より「両家の顔合わせ程度」(60.7%)の望む人が多く、儀式の場所も「料亭・レストラン」(47.4%)を希望する人が多くなっている。
    本調査の結果をみると、68.7%が披露宴に「あまりお金をかけたくない」と考えている。

◆東海3県の特徴

    都市化の進んだ名古屋を中心とする愛知県と、農山漁村、田舎が多く残っている岐阜県や三重県が儀式に対する違いが明らかとなった。
    愛知県は、岐阜県や三重県に比べ、なるべくお金をかけないように儀式を行おうとする「ジミ婚」化の傾向が強くなっている。

◇テーマ/最近の結婚に関わる儀式の傾向

(1)調査の目的

    様々な企業で結婚費用、結婚に対する意識、結婚に関わる儀式を行う方法等、結婚をテーマにしたアンケート調査がなされている。
    しかし、調査対象を東海3県に絞ったデータが見当たらないことから、当財団では、平成8年度初めて、東海地域の未婚者に対して、「結婚に関わる儀式に対するニーズ調査」(結婚に関わるセレモニーへの夢)を実施した。
    東海地域の結婚に関わる儀式に対する将来的なニーズを把握する際には、ある程度当財団の調査結果を参考にすることができると思われるが、この結果では、過去から現在にかけての実態を把握することはできない。また、東海3県の未婚男女を対象としていることから、東海地域が他地域(全国や関東等)と比較して、どのような点に特徴があるのかについて知ることができない。
    そこで、既存の様々な調査結果の中から、結婚に関わる儀式の実態について調査したものをピックアップし、(1)全国的な動向、(2)東海地域の特徴について整理することとした。全国的な動向については、様々な調査結果の中からできる限り、どの調査結果からも共通して言えることを取り上げた。

(2)調査項目

    <結婚に関わる儀式の動向と東海地域の特徴>
    (1)結納
    (2)挙式・披露宴
    (3)婚礼衣裳
    (4)新婚旅行
    (5)家具

 

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